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身体だけでなく「行動」を大切にする理由 ~PDitが目指しているトレーニング~

こんにちは。作業療法士の属(サッカ)です。

これまでのブログでは、

  • 運動は気合いだけでは続かないこと
  • 「頑張る」より「仕組み」を作ること
  • 運動を生活へつなげる「学習の転移」

についてお話ししてきました。

今回で、このシリーズは最後です。

最後は、

なぜPDitでは「身体だけでなく行動」を大切にしているのか。

その理由をお伝えしたいと思います。


トレーニングのゴールは「運動が上手になること」ではありません

トレーニングでは、

「今日は歩きやすかったですね。」

「腕が上がるようになりましたね。」

そんな変化がたくさんあります。

もちろん、それはとても大切です。

でも、

私たちが本当に目指しているのは、

「運動ができること」ではありません。

その運動が、

生活の中で自然と使えるようになり、

やりたいことが少しずつ増えていくことです。



身体が変わっても、生活は自然には変わりません

例えば、

立ち上がりが上手になった。

体幹が安定した。

しゃがみやすくなった。

それだけで、

生活が変わるわけではありません。

大切なのは、

その変化を、

いつ・どこで・どう使うか。

例えば、

  • キッチンで鍋を取る
  • 洗濯物を持ち上げる
  • 床に落ちた物を拾う
  • 趣味を楽しむ
  • 旅行へ行く

そんな生活の中で使えて初めて、

「トレーニングをして良かった。」

につながります。


行動が変わると、生活が変わります

PDitでは、

身体だけを見ることはありません。

「最近どんなことができましたか?」

「困る場面はありますか?」

「今、一番やりたいことは何ですか?」

そんな会話をとても大切にしています。

なぜなら、

目標は人によって違うからです。

山登りを続けたい方。

仕事を続けたい方。

お孫さんと遊びたい方。

旅行を楽しみたい方。

身体を良くすることは、

その目標を叶えるための手段です。

本当に大切なのは、

“その人らしい生活”

だと私たちは考えています。



「できた」が次の一歩をつくる

何か一つできるようになると、

人は少し自信がつきます。

「もう少し歩いてみよう。」

「今度は買い物へ行ってみよう。」

「旅行も行けるかもしれない。」

このように、

一つの成功体験が、

次の行動につながっていきます。

そして、

行動が変わると、

生活も少しずつ変わっていきます。

だからPDitでは、

身体だけでなく、

その先の行動まで一緒に考えることを大切にしています。



最後に

トレーニングは、

「身体を鍛える時間」

ではなく、

「やりたいことを続けるための時間」

だと私たちは考えています。

身体の変化だけではなく、

毎日の生活の中で、

「今日はできた。」

そんな瞬間が少しずつ増えていくこと。

それが、

PDitが目指しているトレーニングです。

これからも、このブログでは、

パーキンソン病と向き合う皆さんの生活に役立つ情報を、分かりやすくお届けしていきます。

一緒に、「できる」を少しずつ増やしていきましょう。

 

認定作業療法士 

属 崇維 (サッカ タカヨシ)


参考文献

  • World Health Organization. International Classification of Functioning, Disability and Health (ICF). 2001.
  • Levack WMM, et al. Goal setting and strategies to enhance goal pursuit in adult rehabilitation. Cochrane Database Syst Rev. 2015.
  • Michie S, van Stralen MM, West R. The Behaviour Change Wheel. Implement Sci. 2011.
  • Prochaska JO, DiClemente CC. Stages of Change Model. J Consult Clin Psychol. 1983

     

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