「活動量の赤字」がパーキンソン病を進める?
2026.06.01 更新
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〜運動不足ではなく“活動不足”に気づこう〜
こんにちは。PDitスタジオの小川順也です。
今日は少し変わったテーマ、
「活動量の赤字」
についてお話ししたいと思います。
「赤字」と聞くと、なんだか嫌な言葉ですよね(笑)
お金の赤字も嫌ですが、実は**体にも“活動量の赤字”**というものがあります。
そして、この赤字が、パーキンソン病の進行に関係しているかもしれないという研究が増えてきています。
そもそも「活動量」って何?
活動量とは、
-
どのくらい歩いたか
-
どれくらい座っていたか
-
階段を何回上ったか
-
どれくらいの強さで動いたか
-
立ったり座ったりした回数
など、1日の体の動き全体のことです。
最近では、活動量計(スマートウォッチなど)を使って、
「何時間座っていたか」
「どれくらい中等度〜高強度の運動をしたか」
を測る研究も増えています。
パーキンソン病の方は“活動量の赤字”がある
研究では、パーキンソン病の方は、そうでない方に比べて
活動量がかなり少ない
と言われています。
特に注目されているのが、
「座っている時間」
です。
一般的に、日本人は世界でも座る時間が長く、
平均で約7時間座っていると言われています。
しかし、パーキンソン病の方では、
約10時間座っている
という研究もあります。
もちろん仕事や症状によって差はありますが、
「動きたくても動きにくい」ことで、少しずつ活動量が減ってしまうのです。

PDitでも強く感じる「進行が早い人」の特徴
これは論文だけでなく、私自身も強く感じています。
PDitスタジオで多くの方を見ていると、
座っている時間が長い方ほど、進行が早い印象があります。
例えば、
-
同じ姿勢でずっとテレビを見ている
-
外出の機会が減っている
-
家事や趣味をしなくなった
-
歩く量が少なくなった
こういった方は、
筋力・柔軟性・体力が落ちやすく、体が固まりやすい
印象があります。

「散歩してます」は実は足りないことも?
「毎日散歩しています!」
という方も多いです。
でも、ここに大事なポイントがあります。
それは、
“どんな歩き方”をしているか
です。
とぼとぼ歩き、ゆっくり小さく歩いている場合、
活動量としてはあまり高くカウントされないことがあります。
以前の朝礼でもお話ししましたが、
パーキンソン病では、
歩幅が小さく、スピードが遅くなりやすい
ため、
「歩いているつもり」でも十分な運動強度になっていないことがあります。
だからこそ、
大きく
早く
メリハリをつけて歩く
ことが大切なのです。

活動量の赤字を減らす3つの方法
では、どうすれば赤字を減らせるのでしょうか?
① 座る時間を減らす
まず一番大事です。
長時間座りっぱなしを避けましょう。
例えば:
-
1時間に1回立つ
-
トイレまで少し歩く
-
家事をする
-
用事をあえて増やす
など、小さな積み重ねでOKです。
② 歩くなら「大きく・早く」
ただ歩くだけではなく、
しっかり強度を上げる
ことを意識しましょう。
おすすめは:
-
大股歩き
-
少し息が上がるペース
-
メリハリウォーキング
です。
③ 階段を使う
階段はとても良い運動です。
筋力・バランス・心肺機能をまとめて使います。
もちろん安全第一ですが、
エレベーターだけでなく、
「少しだけ階段を使う」
という意識が活動量アップにつながります。

運動+“意識的な活動”が進行予防につながる
ここが一番大事なポイントです。
パーキンソン病では、
「運動する時間」だけでなく、「日常でどれだけ動いているか」
が非常に重要です。
つまり、
運動+日常活動
この組み合わせが進行予防につながります。
活動量の赤字が増えると、
筋力低下
柔軟性低下
歩くスピード低下
が起こり、
さらに動きにくくなる悪循環に入ってしまいます。
だからこそ、
少しずつ赤字を減らす生活を意識していきましょう。
最後に
活動量の赤字は、少しずつ増えていきます。
でも逆に言えば、
少しずつ改善することもできる
ということです。
「今日は少し立つ時間を増やせた」
「少し大股で歩けた」
そんな小さな積み重ねが、
未来の体を守っていきます。
ぜひ今日から、
“活動量の赤字を減らす”
を意識してみてくださいね!
引き続き、皆さんに役立つ情報をどんどんお届けしていきます。ではまた!

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