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運動の負荷量ってどのくらいがいいの?

みなさんこんにちは。小川順也です。

今回は

「運動の負荷量ってどのくらいがいいの?」

というテーマでお話しします。

 

パーキンソン病には有酸素運動が良い!

と、多くの研究で言われるようになりました。

有酸素運動って?
普通にウォーキングしていればいいの?
どの程度の運動負荷が必要なの?

ということですが、この

パーキンソン病患者に対する3種類の運動の無作為化臨床試験

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4574905/

という論文に、そのヒントが載っていました。

 

HIT群:高強度トレッドミル歩行:予備心拍数の70~80%負荷量を30分 N=23
LIT群:低強度ドレッドミル歩行:予備心拍数の40~50%負荷量を50分 N=22
SR群:ストレッチ+レジスタンス:レッグプレス、レッグ エクステンション、カール N=23

 

の3つの群を比較しています。

今回はSR群は省いて説明します。

週3日3ヶ月間のトレーニング期間ですが、その前後で

6分間歩行テスト、10メールの歩行速度等を計測しています。

 

結果は

高強度トレッドミル歩行より、低強度トレッドミル歩行の方が、
6分間歩行テストの距離、10m歩行テストの時間の改善が見られたということでした。

 

考察としては、高強度だと、歩行が粗くなって変な力が入ってしまったり、
歩行時間が短くなることが要因じゃないか?ということが挙げられていました。

私たちが運営しているパーキンソン病専門のリハビリジムでも
有酸素運動を取り入れています。

速さと時間とステップ台の高さで負荷量を調整していくのですが、
確かに負荷が高すぎると歩行のリズムが崩れたり、
手足が一緒になったり、手が動かなかったりする方がいます。

負荷量は「快適」な程度が、まずは良いということがこの論文で学べました。

快適の基準としては

「良い歩行のフォームを維持できる程度」

が一つの目安としては良いのかもしれません。

それを長い時間続けること。これが重要です。

 

有酸素運動はパーキンソン病にとって良いということですが

その人それぞれに「快適」な負荷量はあるので、
それを見極めて適切な負荷量を継続することこそが

「根治療法が確立されるまで動ける体つくり」に近づけることですね!

ぜひ参考にしてください♫

 

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