椅子から立ち上がれない?
2024.07.03 更新
こんにちは
PDitスタジオの小川です。
PDitスタジオは2023年5月にオープンしました。早くも1年が過ぎました。
活動を始めて早くも10年が過ぎました。本当に多くのパーキンソン病の方々と出会ってきました。
教科書で見るパーキンソン病の知識は全体でいうとほんの1%くらいなんだなと日々思います。
それだけ、症状は多様です。
今日のテーマは
「椅子からの立ち上がり」
です。
パーキンソン病の方で、椅子から立ち上がりにくいという悩みを結構聞きます。
多くのパーキンソン病の方をみてきて原因は結構同じだと感じています。8割の方がこの原因で立ち上がりにく!と感じているなと思っています。
ということで、今回は立ち上がりについて詳しくお伝えして
立ち上がりにくという方のためのワンポイントアドバイスをしたいと思います。
立ち上がれない方の特徴的な立ち上がりを見てみましょう!
このように立ちあがろうとしても、うまく立ち上がれずに後ろにどすんっと座り込んでしまいます。2〜3回勢いをつけて立ち上がろうとすると立ち上がれる場合があります。
あ!私もこのような立ち上がり方をしている!と思い当たる方も多いのではないでしょうか。
もう一つのパターンはこのような形です。
深くお辞儀しても立ち上がれずに、後ろにどすんと座り込んでしまう。
大きく分けるとこの2つのパターンで立ち上がりが難しくなっている方が多いなという印象があります。
この2つのパターンは
① お辞儀できていないパターン
② 足が引けていないパターン
です。
次に理想の立ち上がり方を見てみましょう。
立ち上がりには大きく5段階に分けられます。
① 良い姿勢で座る(背筋を伸ばして、足を引く)
② しっかりお辞儀をする(重心を足裏に移すため)
③ お尻を上げる
④ 体を立位の姿勢まで伸ばしていく
⑤ 良い姿勢で立つ
です。
パーキンソン病の方が立ち上がれない時に原因となるのが
① 良い姿勢で座る(背筋を伸ばして、足を引く)
② しっかりお辞儀をする(重心を足裏に移すため)
この2つになります。
③以降は筋力や柔軟性やバランスの問題も加わってきますが、最初の段階では①~②が問題となっている場合が多くあります。
2つの対処方法としては
① 良い姿勢で座る(背筋を伸ばして、足を引く)
は、しっかりと足を引くことを意識していきましょう。足が前に位置していればいるほど立ち上がりが難しくなります。膝よりも手前に足を引いてみましょう。
② しっかりお辞儀をする(重心を足裏に移すため)
立ち上がる時は、お辞儀をして重心を前に持っていくことが必要です。練習では、大げさにお辞儀をすることで普段も意識がしやすくなります。毎日10回はこの運動をやってみましょう。
第3〜第5期までに問題がある方は、筋力やバランスなどに課題がある場合が多いので個別での対応がとても大事になってきます。
このように、立ち上がりにも正常な動作があるように、歩きや寝返りなど日常生活において正常な動作があります。
正常からどのようにズレてしまっているのか?というのを私たちは見極めて、課題として対策(運動や動作練習)をお伝えしています。
パーキンソン病の症状は十人十色と言われるくらい多様化しています。パーキンソン病だけではなく、生活習慣やその他の病気(腰痛など)が重なっている場合はさらに個別性が重要になります。
あれ?なんだか最近動きにくな〜と思ったらすぐに対応することが重要です。
そんな時は私たちPDitを頼ってくださいね♪
本記事の執筆者
パーキンソン病専門の自費リハビリ施設
「PDitスタジオ 銀座本店」
小川順也(Junya Ogawa)
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PDitプログラムは診断早期から適切な運動の習慣化と集中性により、パーキンソン病の進行抑制を目指したプログラムです。
対面でのトレーニングはPDitスタジオ銀座本店(自費リハビリ)にお越しください。
本日ご紹介した運動が収録されているのはPDitオンラインです。段階的な運動レベルの動画もあります。ご自身に合った運動を選ぶことが重要ですのでぜひ体験してください。
パーキンソン病専門の知識と経験を持った理学療法士のスタッフがパーキンソン病の方へお勧めの運動動画を作りました。さらに東京が遠方の方はオンラインでのリハビリも可能です。
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