身体活動と運動習慣の長期的効果
2024.09.18 更新
こんにちは。パーキンソン病専門の自費リハビリ施設
「PDitスタジオ銀座本店」の小川順也です。
パーキンソン病は適切な運動を診断された直後から始めることが重要です。
重要性についてはこちらのブログで書いてあるので良かったらご覧ください。
今日ご紹介する研究論文はこちら
2022年に発表された
Long-term Effect of Regular Physical Activity and Exercise Habits in Patients With Early Parkinson Disease
~パーキンソン病初期患者における定期的な身体活動と運動習慣の長期的効果~
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC8883509/
です。
こちらの論文を要約してご紹介します。
運動がもたらす希望
最近の研究では、パーキンソン病の進行が、運動を続けることで遅くなる可能性があることが示されています。
特に、毎日継続して運動することが重要です。運動の種類も大切で、中強度・高強度の運動は姿勢や歩行機能の改善に効果的です。
仕事や家事など、軽い運動も脳の働きを活性化し、日常生活の質を高める効果が期待できます。
パーキンソン病と運動、具体的な効果とは?
- 姿勢と歩行の改善: 中強度・高強度の運動は、バランス感覚を鍛え、姿勢や歩行を安定させます。転倒のリスクを減らし、自信を持って歩けるようにサポートします。
- 脳機能の維持: 仕事や家事などの軽い運動は、脳の活性化に役立ち、集中力や記憶力を維持するのに役立ちます。
- 日常生活の向上: 日常生活の中で体を動かすことは、生活の質を高めるだけでなく、心身の健康を維持する上で欠かせません。
運動を始めるためのヒント
- 自分に合った運動を見つける: 無理のない運動から始め、徐々に強度や時間を増やしていくことが大切です。
- 専門家のサポート: 理学療法士などの専門家の指導を受けることで、安全かつ効果的な運動方法を学ぶことができます。
- 仲間と一緒: 仲間と運動すると、モチベーションを維持しやすくなります。
- 目標を立てて継続: 小さな目標を立て、達成することで、運動を継続する意欲がわきます。
最近の研究では、運動療法がパーキンソン病の症状改善に有効である報告が多数されています。
私がたくさんの論文を見ていて運動の要点としては下記の項目です。
・中等度以上の負荷の運動(汗ばむ運動)
・定期的な運動習慣(30分以上週3日以上)
・ご自身の症状に合わせた運動
・年に1回は集中的な運動機会(週5日を2~3ヶ月間)
です。
PDitスタジオでも多くの方が運動に取り組んでいます。そして、運動を習慣化することで再び趣味を再開できたり、仕事を再開したり、やりたいことをやり続けられたり、困っていた症状が良くなったりと、ポジティブな変化をする方もたくさんいます。
パーキンソン病は進行性の疾患なので、進むのは仕方がないと思っている方も諦める必要はありません。運動は、希望を繋ぐ未来への一歩です。ぜひ、医師や専門家に相談しながら、自分に合った運動を見つけて、積極的に運動に取り組んでみてください。
本記事の執筆者
パーキンソン病専門の自費リハビリ施設
「PDitスタジオ 銀座本店」
小川順也(Junya Ogawa)
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PDitプログラムは診断早期から適切な運動の習慣化と集中性により、パーキンソン病の進行抑制を目指したプログラムです。
対面でのトレーニングはPDitスタジオ銀座本店(自費リハビリ)にお越しください。
本日ご紹介した運動が収録されているのはPDitオンラインです。段階的な運動レベルの動画もあります。ご自身に合った運動を選ぶことが重要ですのでぜひ体験してください。
パーキンソン病専門の知識と経験を持った理学療法士のスタッフがパーキンソン病の方へお勧めの運動動画を作りました。さらに東京が遠方の方はオンラインでのリハビリも可能です。
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