今回は、2回の花嫁母体験をお話します。
式が近づいた頃、娘から、電話があった。
「お母さん。私、一生懸命かがむから、
ベールは、顔の前にしわが寄らないように
ピンと かけてほしいの」
と。
長女のとき、スタッフさんから、
「ドレス姿で屈むのは苦しいので、手早くお願いします…」
と言われたことは覚えているけれど、
そんなリクエストまでは、なかったのに。
そこで、ベールダウンについて検索してみると
動画や、式場の解説付きのリハーサルなど、
次々と出てくる。
更に、
"新婦のお母様は第二の主役です"
というフレーズまで添えられてることもある。
私は、もう、
そういうボジションはいらないなぁ、、
困った…
娘は、すでに地方に嫁ぎ、そちらで忙しく暮らしている。
ベールダウンの練習のためだけには
東京まで帰ってこられない…。
ドレスショップに相談するのもなんとなく気がひける。
PD症状の悩みは、人それぞれですが、
私は、バランス=姿勢異常で苦労している。
手を延ばし、身体を傾け、ベールに手を添える…
出来そうだけど、もしも…という不安もある‥
娘は、私より10㌢身長が高い。
ヘアメイクを終えた娘の頭に倒れ込んでしまったら
取り返しがつかない。
日頃から、自身の不足は、
準備と練習で補うというのが信条なので…
一人で、ベールダウン練習をしてみることにした。
まずは、練習用具の準備。
椅子、蓋付きゴミ箱、洗器、ヨガボール、
最後は、レースのカーテン。
式の1週間ほど前から、1日5回ほど練習。
頭は、ヘアメイクの余裕をみて、ヨガボール小型が丁度いい。
顔にしわが寄らないようにするには、
レースを持ち上げたとき、左右をキチンと張るとよいようだ。
私の左手指は、親指以外は、あまり動きが良くない。
なので、ベールの内側に
使いやすい親指を入れないように逆手でベールを取る。
当日、式前に、聖歌隊の方から、
「お困りのときは、私共が、
お手伝いさせて頂いてもよろしいでしょうか?」
と優しい声かけを頂いた。
こんな素敵な方たちにお手伝い頂くなら、
なにも思い残すことはない…が、
実際のベールは、カーテンの1/20位軽く、
練習の成果もあり、無事に娘をバージンロードへ
送り出すことができた。
因みに、新郎のお母様は、
スーツセレモニーといって、
ベスト姿で登場した新郎さんに上着を着せる御役がある。
こちらなら、新郎の動きが、メインなので、
母親は、心配なく、臨めそうな気がした。
ホテルにて、挙式、披露宴、宿泊全てお願いしたので、
前泊中に、絨毯の状態や、階段の高さ、
前夜に準備中の披露宴会場に入室させて頂くなど、
足元の確認などができたのは、助かった。
ホテルは、自宅替わりの場となり、
安心して、子孫達との時間も過ごすことができた。
そして、二週間後の式に向けての体調管理を約束して解散となった。
〜後半へ続く〜
ペンネーム のあのあ
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