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「パーキンソン病が進んだかも」と感じたら|病気以外の3つの悪化要因を見直そう

「パーキンソン病が進んだかも」と感じたら|病気以外の3つの悪化要因を見直そう

こんにちは。
PDit(ピディット)の小川順也です。

「最近、急に歩きにくくなった」

「体が硬くなり、パーキンソン病が進んだ気がする」

「前よりも動くのが大変になった」

このように感じると、不安になりますよね。

もちろん、パーキンソン病そのものによる症状の変化を考える必要はあります。

一方で、実際に多くの方のお身体を見ていると、動きにくくなった理由が、必ずしも病気そのものの進行だけとは限りません。

パーキンソン病以外の要因が重なり、一時的または二次的に症状が強く見えていることがあります。

特に注意したいのが、次の3つです。

  1. 悪性症候群

  2. 薬の副作用や服薬状態の変化

  3. 廃用症候群

今回は、これらのリスクを減らすために、日頃から何を意識すればよいのかをお伝えします。

パーキンソン病は神経の病気です

パーキンソン病では、脳内でドーパミンを作る神経細胞が減少し、体を動かすための仕組みが働きにくくなります。

その結果、

  • 動作が小さくなる

  • 動きがゆっくりになる

  • 筋肉がこわばる

  • 歩き始めにくい

  • 姿勢が崩れやすい

  • 体の位置や動きの感じ方がずれる

といった変化が起こります。

病気そのものを完全に止める方法は、現時点では確立されていません。

しかし、適切な薬物療法や運動によって症状を整え、動ける状態を保つことは非常に重要です。

動きにくい状態を放置すると、外出や日常生活の活動が減り、筋力や体力まで低下してしまいます。

だからこそ、診断早期から主治医と相談しながら治療を受け、運動を続けることが大切です。

注意したい① 悪性症候群

悪性症候群は、パーキンソン病の薬を急に中止・減量したことや、脱水、感染症などをきっかけとして起こることがある、命に関わる重篤な状態です。

特に、

  • 高熱

  • 急激に強くなる筋肉のこわばり

  • 意識がぼんやりする

  • 反応が悪い

  • 汗が多い

  • 脈や血圧が不安定

といった変化には注意が必要です。

このような症状がある場合は、様子を見続けず、速やかに医療機関へ相談してください。

薬を自己判断で中止しない

パーキンソン病の薬は、自己判断で急に中止したり、大幅に減らしたりしないことが大切です。

「効いている感じがしない」

「副作用が心配」

と思った場合も、まずは主治医や薬剤師へ相談しましょう。

緊急時に備えて情報を携帯する

救急搬送や災害時には、普段と違う病院で治療を受ける可能性があります。

本人がうまく説明できない状況も考えられます。

日頃から、

  • お薬手帳

  • 診察券

  • 病名

  • 服用している薬と時間

  • 主治医・医療機関の連絡先

  • 緊急連絡先

を携帯しておきましょう。

災害時に薬が途切れないよう、予備薬についても主治医や薬剤師と相談しておくと安心です。

注意したい② 薬の副作用と調整

パーキンソン病の薬は、症状を整えて生活しやすくするために欠かせません。

一方で、薬の種類や量によっては、副作用が現れることがあります。

例えば、

  • 強い眠気

  • 突然眠り込む

  • 幻覚

  • むくみ

  • 衝動を抑えにくくなる

  • 体が勝手に動くジスキネジア

  • 薬が効く時間と効きにくい時間が生じる

  • 姿勢の変化が目立つ

などです。

薬を追加したり増量したりした後に、これまでになかった変化が現れた場合は、早めに主治医へ伝えましょう。

「いつから」「何が変わったか」を伝える

診察では、

「なんとなく調子が悪い」

だけではなく、具体的に伝えることが重要です。

例えば、

  • 薬を増やした翌週から眠気が強くなった

  • 夕方になると体が勝手に動く

  • 新しい薬を始めてから腰が曲がりやすくなった

  • 服薬後何分で動きやすくなるか

  • 何時頃に薬が切れる感じがするか

などを記録すると、先生が治療を調整しやすくなります。

症状日誌をつけて、薬を飲んだ時間と体調の変化を一緒に残しておくことがおすすめです。

薬は単純に少なければよいわけでも、多ければよいわけでもありません。

必要な薬を、適切な量とタイミングで使うことが大切です。

注意したい③ 廃用症候群

廃用症候群とは、体を動かさない状態が続くことで、

  • 筋力が落ちる

  • 体力が低下する

  • 関節が硬くなる

  • バランスが悪くなる

  • 歩く速度が落ちる

  • 疲れやすくなる

といった変化が起こることです。

これはパーキンソン病そのものの進行とは異なります。

しかし、廃用症候群が加わると、

「病気が急に進んだ」

と感じるほど、動きにくくなることがあります。

夏は特に活動量が落ちやすい

夏は暑さによって、

  • 外出しなくなる

  • 歩く距離が減る

  • 家の中で座っている時間が増える

  • 歩いても小さくゆっくりになる

という変化が起こりやすい季節です。

一日ごとの減少は小さくても、「活動量の赤字」が毎日積み重なると、筋力や体力は徐々に低下します。

一度落ちた体力を戻すには、時間と努力が必要です。

そのため、動けなくなってから取り戻すよりも、普段から落とさない工夫が重要です。

自分の活動量低下には気づきにくい

パーキンソン病では、

「普通に歩いているつもりなのに、実際には歩幅が小さい」

「以前と同じように動いているつもりでも、活動量が減っている」

という感覚と実際の動きのずれが起こることがあります。

自分の感覚だけでは気づきにくいため、

  • 歩数を記録する

  • 定期的に歩行や姿勢を動画で撮る

  • 家族に動きの変化を見てもらう

  • 専門家に定期的に評価してもらう

といった客観的な確認が役立ちます。

廃用症候群を防ぐには運動が重要

廃用症候群を防ぐためには、日常生活の活動と運動の両方が大切です。

例えば、

  • 家の中でもこまめに立つ

  • 涼しい時間に歩く

  • 室内でオンライン運動を行う

  • 少し汗ばむ程度の有酸素運動を行う

  • 筋力トレーニングを取り入れる

  • 大きく動くことを意識する

などです。

ただし、体調や転倒リスクによって、適切な運動は異なります。

無理をせず、自分の状態に合った運動を選びましょう。

動くことで筋力と体力を保つだけでなく、血流の改善や気分転換にもつながります。

生活習慣も症状に影響します

病気以外の悪化要因として、生活習慣も見逃せません。

特に、

  • 睡眠不足

  • 強いストレス

  • 脱水

  • 偏った食事

  • 孤立

  • 活動不足

などが重なると、いつもより動きにくくなったり、症状が強く感じられたりすることがあります。

食事は極端に制限しない

「たんぱく質とレボドパの相性が悪い」と聞き、肉・魚・卵・大豆製品などを大幅に減らしてしまう方がいます。

しかし、たんぱく質は筋肉を維持するために必要な栄養素です。

自己判断で極端に制限すると、筋肉量の低下につながる可能性があります。

薬と食事のタイミングが気になる場合は、主治医、薬剤師、管理栄養士に相談してください。

インターネット上の一つの情報だけを信じ込み、極端な方法を選ばないことが大切です。

「進行した」と決めつける前に確認したいこと

急に動きにくくなったと感じたら、次の項目を振り返ってみましょう。

  • 薬を飲み忘れていないか

  • 薬の種類や量が変わっていないか

  • 発熱や感染症の症状がないか

  • 水分を十分に取れているか

  • 睡眠不足が続いていないか

  • 外出や歩数が減っていないか

  • 運動する日が減っていないか

  • 食事量が落ちていないか

  • 強いストレスを抱えていないか

これらを確認することで、病気そのもの以外の原因が見つかることがあります。

まとめ|取り除けるリスクを減らそう

パーキンソン病そのものの経過だけでなく、次の3つが重なることで、症状が急に悪くなったように見えることがあります。

① 悪性症候群

薬を自己判断で中止せず、発熱や強いこわばり、意識の変化がある場合は速やかに医療機関へ相談する。

② 薬の副作用

薬の開始・増量後の変化を記録し、早めに主治医へ具体的に伝える。

③ 廃用症候群

活動量や運動量の低下に気づき、筋力・体力を落とさない生活を続ける。

病気そのものをすぐに変えることは難しくても、二次的な悪化要因の中には、予防したり改善したりできるものがあります。

「パーキンソン病が進んだ」と決めつけて諦める前に、取り除ける要因がないかを一つずつ確認してみましょう。

特に、急激な悪化や発熱、意識の変化がある場合は、自分だけで判断せず、速やかに医療機関へ相談してください。

日々の服薬、運動、睡眠、水分、食事を整えながら、焦らず一緒に身体を守っていきましょう。

PDit
小川順也

 

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