【PDに関する研究論文を紹介!】歩きの特徴について知り、運動に生かしましょう!
2022.01.20 更新
こんにちは。
スタッフの山口です。理学療法士です。
普段は、
娘と追いかけっこしたり、山で走ったり・泊まったり、バスケットしたり、英語の練習をしています。
遊んでばかりいそうですが、ちゃんと仕事もしています。笑
ぼくは2021年まで大学院に通って研究をしていました。
その際に研究論文(主に海外の論文)をたくさん読むのですが、
内容は専門的なことばかり。
でもとっても大事な情報が多いです。
今回紹介する研究論文は
「PDの方の歩きの特徴を精密に調べた研究」
です。
結論としては、
・PDの方はオフ(薬が効きづらい時間帯)の時に脚、骨盤の動きが著明に小さくなりやすかった。
・オン(薬が効いている時間帯)の時も少し小さくなりやすい。
ということでした。
今回の研究論文の内容を確認することで、
なりやすい歩きの特徴を知ることができるので、
運動をするときに意識しないといけない部分が分かりやすくなりますね!
ぜひ、日々の運動の意識する部分として、参考になさってくださいね。
では、研究内容について簡単に説明します。
対象は
・PD(軽度)の方12名
・そうでない方12名
でした。
20m歩いてもらい、
装置を使って足腰の動きを確認しました。
その結果、以下のようなことがわかりました。
・PDの方でオフの時に股関節の動きが、
PDでない方と比較して平均15°小さかった。
・同じく、膝関節の動きが平均10°小さかった。
・同じく、骨盤のひねりの動きが平均5°小さかった。
・オンの時でも、歩くときの関節の動きが小さくなる傾向にあった。
結果をまとめると、
骨盤、股関節、膝関節の動きが小さくなりやすい。
ということです。
PDの方の歩きの特徴として、
・小刻み歩行
・加速歩行
などありますが、
関節を細かく調べると上記のような特徴があるのですね。
これはあくまでも
対象となった24名の方の結果に過ぎません。
なので、もっと多くに人で調べたらまた違う結果が出るかもしれませんが、
一つの情報としてはとても有意義かと思います。
以上の情報をもとに、
股関節・骨盤を大きく動かす運動を紹介します
・股関節のストレッチ 前後
曲げている方のおしりと、
おろしている方の脚の付け根の筋肉を伸ばすストレッチ。
①片方の太ももとをお腹に近づけていきます。
②反対側の脚はおろしたままで。
③30秒間とめましょう。
・骨盤ひねり運動
骨盤の動きを柔らかくする +
動きやすくして良い歩きにつなげましょう!
①立って腰に両手を置きます。
②腰を左右にゆっくり大きくひねりましょう。
③上半身が動くのは構いません。
脚はなるべく動かないようにしましょう。
④お腹周り、骨盤がひねれているのを意識しながら
左右へ10回。
難しい運動ではないので、
ぜひ日々の生活に取り入れてみてくださいね♪
それでは、今回の記事はここまで。
またお会いしましょう!
山口でした^^
本日紹介した論文
Morris M, Lansek R, et al : Three-dimensional gait biomechanics in Parkinson’s disease: evidence for a centrally mediated amplitude regulation disorder,Movement Disorder, 2005 Jan;20(1):40-50. doi: 10.1002/mds.20278.
論文のアドレス先
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/15390033/
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