【体幹トレーニングについての研究論文】体幹トレの効果について知り、運動に生かしましょう!
2022.01.25 更新
こんにちは。
スタッフの山口です。理学療法士です。
さて、本日紹介する研究論文は
「PDが体幹トレーニングをすることの効果について」
です。
結論としては、
- 体幹トレーニングを行うと、歩きの左右差と筋肉の働きが改善することを確認した。
です!
今回の内容はこちら!
まず、体幹ってみなさん体のどこでしょう??
上?下?右?左?真ん中?
そうですね!
体の真ん中にあるここです!
体幹にはたくさんの筋肉があります。
この体幹の筋肉を刺激することで、どのような効果があるか確認してみましょう!
今回の論文はオーストラリアの研究チームが、
2017年に発表した海外の論文です。
対象は、PDの方22名です。
ヤールの分類の平均は、1.9。
この方々を次のようにグループ分けしています。
- 体幹に着目した運動を行うグループ(運動グループ)
- 運動はせず、転倒予防に関する教育だけ受けるグループ(教育グループ)
運動グループでは、体幹の筋肉に着目した運動をしています。
両方のグループで12週間後に、
体幹の筋肉の働きと歩きがどのように変化したか確認しています。
その結果がこちら!
- 運動グループで、歩く時の左右への動きが対称的になった → 歩きが安定した。
- 体幹筋の働きが向上した!
PDの方は斜め兆候と呼ばれる、体が横に傾く姿勢をとることがあることや、
発症が片方側から始まることから、
左右差が生じやすくなることが示唆されています。
なので、今回の研究結果のように、
体幹トレーニングで歩きの左右差が軽減することは、
とても大事な知見ですね。
今回の研究を読んで、情報をくみ取る時の注意点は下記の通り!
- 対象の人数が少ないので、もっと多くの方が対象になったときに本当の結果がわかる可能性。
- 左右差は少なくなった。でも、実際に転びの危険性はへるのか?姿勢に変化があるのか?
- 運動頻度が週に1回と少ない。人によっては、体幹運動以外の活動も結果に関わる可能性も考えられる。
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上記のような視点について!
情報を読むときは、その情報が絶対に正しいとは限りません!
疑問の目で見ることも大事です!
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
それでは、今日のテーマである「体幹」を鍛える運動をご紹介します!
プランクです!
①うつ伏せになって両肘を立てます!
②頭をあげます。
③膝と肘は床についたまま、おしりを上に上げます。
④その状態で10秒間保ちましょう!
⑤息を止めないように!なるべく、ぼくの写真のようにおしりと背中と肩が一直線に、一枚の板になるように姿勢を保持!
(結構きついですよね!汗 頑張ってみましょう!)
⑥3回繰り返してみてください!
やってみられてみてください!
どうでしょうか?
ぼくはすごくきついです!💦
それでは、今回の記事はここまで。
またお会いしましょう!
山口でした^^
本日紹介した論文
Hubble R, Naughton G, Siburn P, et al :Trunk Exercises Improve Gait Symmetry in Parkinson Disease: A Blind Phase II Randomized Controlled Trial, Am J Phys Med Rehabil. 2018 Mar;97(3):151-159.
論文のアドレス先
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/15390033/
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