【PDに関する研究論文を紹介!】あしの筋トレ効果について知り、運動していきましょう!
2022.02.16 更新
こんにちは。
スタッフの山口です。理学療法士です。
2月に入り、寒い日も増えてきていますね。
でも、春はすぐそこに!
冬が明けると同時に、コロナ渦も明けてほしいですね✨
コロナが明けたら、パーっとみなさんで乾杯できたらいいですね!
さて、今回紹介する研究論文は
①「PDの方があしの筋トレをすることの効果について」 と
②「筋トレをするときに効果が高まる条件について」
の二本立てです。
結論としては、
①PDの方があしの筋トレをすると、
脚の力、歩き、生活の質が改善した!
②筋トレは筋力を向上させるが、その際の負荷量、
セット数、回数などについてこれまでの研究からわかりました!
ということです。
少し掘り下げていきます。
まず、①の論文から。
画像にありますが、メタ分析というのは、
いくつかの研究論文の情報をまとめて、結果を解析する手法です。
その分野で、「現時点でわかる結論を出すもの」になります。
この研究では、
PDの方があしの筋トレをすることの効果について調べた研究を31集めて、
その内容をメタ分析しています。
その結果、
「筋トレはあしの力を強くし、歩きを改善させ、生活の質を向上させる効果があった」
ということがわかりました。
なので、
あしの筋トレが大事なことがわかりますね!
それでは、②の論文について。
こちらもメタ分析になります。
対象はPDの方ではないのですが、
中年くらいの方を対象に、
筋力トレーニングの最適な方法について調べた論文です。
対象となったこれまでの研究論文は25。
その結果をまとめています。
その内容がこちら!
論文の内容から
伝わりやすいように少々ぼくが簡略化したものになりますが、
みなさんが筋トレをする際の参考になると幸いです。
やみくもに筋トレするのではなく、
このようにこれまでの研究結果からの情報をもとに、
運動をしていくことも大事ですね!
この中から2つ、
今回の記事で紹介をします!
よろしければ、
一緒に運動してみましょう!
それでは、
Let’s エクササイーズ!
①かかと上げ運動
・ふくらはぎの筋肉「下腿三頭筋」を刺激する筋力トレーニングです!
・「下腿三頭筋」は歩くときの蹴り出しや、立った姿勢を保つために重要な筋肉です。
・姿勢が不安定なかたは、椅子や壁などに手を添えましょう!
1:3秒かけて踵を大きく上げます!
2:3秒かけて踵を降ろしていきます!
3:この運動を10回 × 3セット行いましょう
※3秒かけるというゆっくり運動を行うことで、
筋肉への刺激を高める効果があります!
②太もも上げ運動
・あしを大きく上げたり、腰の安定性を高める筋肉「腸腰筋」を刺激する運動です!
1:3秒かけて太ももを大きく上げます!
2:3秒かけて踵を降ろしていきます!
3:この運動を10回 × 3セット行いましょう
太ももを上げるだけでは負荷が足りない方は
ゴムバンドを使用していただくのがオススメです。
タオルでの代用もできます
(結んで輪っかにして片方の足で踏む。
もう片方は足の甲にかけて、太ももを上げるときの負荷にする)
難しい運動ではないので、
ぜひ日々の生活に取り入れてみてくださいね♪
あとは今回紹介したような数字だけじゃなくて、
・フォーム
・動きの幅
・その筋トレをする目的
などなど、その方に合わせて運動をすることも
とっても重要です!
それでは、今回の記事はここまで。
またお会いしましょう!
本日紹介した論文
Xiaoyan Li, Jie He , et al :Lower Limb Resistance Training in Individuals With Parkinson’s Disease: An Updated Systematic Review and Meta-Analysis of Randomized Controlled Trials Front Neurol. 2020 Nov 13;11:591605. doi: 10.3389/fneur.2020.591605. eCollection 2020.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33281732/
Ron Borde , Tibor Hortobágyi, et al :Dose-Response Relationships of Resistance Training in Healthy Old Adults: A Systematic Review and Meta-AnalysisSports Med. 2015 Dec;45(12):1693-720. doi: 10.1007/s40279-015-0385-9.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/26420238/