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何でもいいから運動しなさいってどうなの?

みなさんこんにちは。小川順也です。

私は、理学療法士とLSVT BIG認定療法士の資格を持っています。
これまで、多くのパーキンソン病の方へリハビリテーションを提供して来ました。

 

今年は講演会の機会がとても多く、脳神経内科医の先生達へ
パーキンソン病のリハビリテーションについてお話しさせて頂いています。

 

先日のオンライン講演会では
全国で600名以上の方が聴講して頂いたようで、身が引き締まる思いでした。

 

PDitでリハビリを受けている方がよく言うのは

医師から

「なんでもいいから運動しなさい」

と言われると聞きます。

 

では、果たして「なんでもいいから運動しなさい」は、あっているのか?

 

理学療法士協会が出している、運動療法のエビデンスレベルがあります。

 

推奨A、エビデンスレベル1が一番良いよと言う評価なのですが、

この図表を見てみると

 

理学療法全般(複合運動)が一番良いよ〜と言っています。

 

その次に来ているのはトレッドミル歩行(有酸素運動)です。

 

複合運動というのは、個々に合わせた運動になります。
パーキンソン病は十人十色の症状があります。
共通項目は多いのですが、やはり一人一人違った症状や動きになります。

 

なので、

「何でもいいから運動」ではなく

 

あなたに合った運動を見つけましょう。

 

が良いですね。

 

以前紹介した論文では、
「集中的な運動は運動症状改善と薬の量を抑制するという」研究結果があります。

この集中的な運動では主に有酸素運動のような、
ちょっと大変な運動をすると良いと言われています。

 

なのでこの図表にあるトレッドミル歩行(有酸素運動)はとてもいいですね!

 

なので、診察室で先生方は

「なんでもいいから運動しなさい」ではなく。

 

「ちょっと汗ばむ程度の運動を週3日以上(散歩も早歩きとか大股で)することと、
人それぞれに合った運動が大事なので専門家に一度でもいいので見てもらいましょう」

 

という形で言っていただくと良いかなと思います。

病院であれば、リハビリテーション科が併設されていると思うので
1度くらい外来処方で自主トレをお伝えできる体制作りが大事ですね。

 

神経内科クリニックなどで専門家がいない場合は

PD itをぜひご紹介下さい。

 

東京都中央区銀座では対面での運動指導をしていますし、
オンラインでも運動指導可能です♫

根治療法が確立されるまで動ける体つくり

 

皆さんで目指しませんか?

 

小川順也

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