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寒くなると体が動かしにくくなる原因は?パーキンソン病の方へおすすめな冷えの対処法も3つ紹介!

こんにちは!

PD itの山口です。

 

もう12月ですね。
日に日に冷える日が増えてきているように感じます。

 

この時期で気になるものの一つが『冷え』

 

冷えがあると、体がこわばったり、気分も落ち込みがち。

 

実際に当事者さんのお話でも、冬の冷えについての
お困りごとはよく聴かれます。

 

今回の記事では、冷えの原因と対処法を紹介します。

 

研究論文の内容も交えながら、冷えについて一緒に学び、
適切な対処ができるようにしましょう。

 

~~ 目次 ~~

 

寒いとどのような体の反応が起こる?

パーキンソン病の方は特に寒さの影響を受けやすい?

パーキンソン病の方におすすめな冷えへの対処法を3つ紹介!

 

寒いとどのような体の反応が起こる?

 

寒いときはどのような姿をイメージしますか?

 

 

ぼくがイメージしたのは、体をギュって曲げるようにした
縮こまるような姿勢です。

 

まさにこのように寒いときは体にいろいろな反応が起こります。

 

いくつか解説します。

 

血管が縮こまり、血の流れが悪くなる

 

寒いときのイメージと同じように、気温が下がると体の血管も縮こまってしまいます。

 

血管が縮むと、血の流れが悪くなりますね。

 

血は酸素や栄養を体のすみずみまで送る役割があるので、
血の流れが悪くなると、酸素や栄養が届かなくなります。

 

痛みが出やすくなる

 

血の流れが悪くなると、疲れでたまった老廃物が流せなくなり、
痛みが発生する原因となります。

 

筋肉がこわばる

 

筋肉に栄養が届かなくなり、老廃物も流れなくなると
筋肉がこわばりやすくなってしまいます。

 

そのため、痛みを助長したり、体の動かしにくさにつながったりします。

 

自律神経が乱れる

 

自律神経の役割は
体のさまざまな働きを意識しなくても調整してくれること
です。

 

例えば、
心臓の拍動を早くしたり、ゆっくりにしたりする。

 

緊張したときに呼吸が早くなる。

 

といった働きをします。

 

自律神経は気温によっても体の働きを調整してくれています。

 

冬場で極端に気温がさがることや、
暖房のきいた部屋にずっといると気温のメリハリが少なくなります。

 

そのため、自律神経の働きが鈍くなり、必要な役割を担うことが難しくなります。

 

自律神経の働きが鈍くなることで、血の流れが鈍くなることもあるのです。

 

パーキンソン病の方は特に寒さの影響を受けやすい?

 

「昔と比べると冷えがつよくなった」
「冷えたときの体の動きがよくない」

 

このように感じる方もおられるのではないでしょうか?

 

パーキンソン病の症状の一つに自律神経症状があります。

 

自律神経の働きが低下してしまう症状です。

 

実際の研究でもパーキンソン病の方は、そうでない方と比べて
気温の変化に対する血管の反応が弱くなっていることが報告されています(Shindo, 2012)。

参考文献

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22886108/

 

そのため、気温が下がったときに生じる血管の縮こまりが
パーキンソン病の方では起こりやすくなってしまうことがあります。

 

これらが、冷えの原因や体の動かしにくさにもつながってきます。

 

パーキンソン病の方におすすめな冷えへの対処法を3つ紹介!

 

それでは、どのような対処をしていけばいいか、紹介します。

 

①体を温める

 

体が冷えやすいのであれば、ぜひ体を温めましょう!

 

体を温める方法はいろいろあります。

 

お風呂に浸かる、足湯に浸かる、カイロを貼る。

 

 

ある研究では、パーキンソン病の方の背中に暖かい蒸しタオルを10分置くと、
体温が上がり、冷えが軽減したという報告をしています。

 

これは試してみていいかもしれません💡

 

②食事を工夫する

 

体温をつくっているのはエネルギーで、そのエネルギーの源は食事!

冷えを改善するために食事を工夫するのもいいでしょう。

 

朝ご飯を食べると、内臓が活動し、エネルギーを作ってくれるので、体温が上昇しやすいです。

 

また、血の流れを良くしやすい食べ物もあります。

 

カカオに含まれるポリフェノールは血管を広げる働きがあるので
カカオが入っているココアを暖かくして飲むのはいいでしょう。

 

また、玉ねぎに含まれるアリシンも血の流れを良くする効果があります。
暖かい味噌汁やスープの材料に玉ねぎを使うのも効果的です!

 

食事は他にもたくさん工夫できるものがあるので
ぜひ調べて参考にしてみてください🎵

 

③体を動かす、筋肉を大きくする

体を動かすと、血の流れもよくなり、筋肉に熱を帯びやすくなります。

結果的に冷えの改善につながることがあります。

 

また、筋肉を動かすと血の流れを促す効果もあるので
筋肉自体が大きくなれば冷えの改善にもつながりやすくなるでしょう。

 

運動はきつい運動だけが効果がある訳ではありません!

冷えがあって、体が動かしにくいときは負荷の小さいストレッチからでも大丈夫です。

 

 

ストレッチをすると血管も伸ばされて、血の流れも良くなりやすいです。

 

 

ストレッチで徐々に体もほぐれてきたら、筋力トレーニングや有酸素運動
などしていくとより効果的でしょう!

 

 

 

 

以上、冬の悩み事に多い冷えについて
解説していきました🎵

 

冬はまだまだこれから深まっていきます⛄

自身にあった対処法も検討しながら日々過ごしていきましょう!

 

また、

 

運動もしてみたいけど、どういう運動がいいの?

 

 

って方はぜひPD itスタジオで一緒に体も動かしていきましょう✨

 

 

また有益な情報をお届けしますので
ぜひチェックしてくださいね✨

 

PD Cafe

山口祐弥(理学療法士、保健学修士)

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