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【すくみ足シリーズ①】パーキンソン病の方のすくみ足はどういう症状?すくみ足の状態について分かりやすく紹介します!

 

皆さん、こんにちは。

 

 

パーキンソン病専門の自費リハビリ施設

「PDitスタジオ銀座本店」

です!

 

 

 

今回はパーキンソン病の症状として出てくることのある

「すくみ足」について、

紹介します!

 

 

 

 

本シリーズの記事を読むことで、
パーキンソン病の症状の一つ「すくみ足」について理解を深め
適切な対策のためのヒントを知ることができます。

 

 

 

 

パーキンソン病では多くの方が色々な症状に悩まされまされることがあります。

その中でもよく見られるのが「すくみ足」と呼ばれる症状です。

 

 

 

パーキンソン病の方は、
足が地面に密着するようになることがあり、
歩くことが難しくなることがあります。

 

 

 

このような状態をすくみ足ということがありますが、定義は以下のようなものです。

 

 

「歩く意思があるにもかかわらず、足の前進が一時的に消失、または顕著に低下する」

 

 

引用論文「Bastiaan R Bloem, et al. (2004): Falls and freezing of gait in Parkinson’s disease: a review of two interconnected, episodic phenomena」

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/15300651/

 

 

 

 

実際の状態については以下の動画が参考になります。

ご自身の歩きの状態がすくみ足なのか?

と気になる方はぜひご確認ください!

↓ ↓ ↓ 

YouTube動画 「引用元 The Lancet:Freezing of gait」

https://www.youtube.com/watch?v=3-wrNhyVTNE

 

 

 

このすくみ足は主に4つの場面で出てきやすいと言われています。

 

①歩きはじめ

②方向転換をするとき

③目的物の近く

④狭いところ

 

 

もしかしたら、日々の生活で
以上のような場面でのすくみ足があると
感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか??

 

 

 

すくみ足は生活の中で移動に影響が出てしまうので、
大変と思っている方もいらっしゃるかもしれませんね。

 

 

 

では、なぜパーキンソン病の方は
「すくみ足」という症状がでてきやすいのでしょうか?

 

 

 

 

 

これは、理由の一つに脳内のドーパミンと呼ばれる神経伝達物質の不足が挙げられます。

 

 

 

 

ドーパミンは運動に対して
ブレーキやアクセルをしてくれる役割があります。

 

 

 

 

 

パーキンソン病では、
このドーパミンが減少することで、
筋肉の適切な制御ができなくなり、
すくみ足を代表とするような症状が現れてしまいます。

 

 

動くことが大変になる症状ですが、

すくみ足に対する効果的な対策

 

はあるのでしょうか?

 

 

以下より
すくみ足に対する対策を私たちの経験や一般的な知識、
科学的な論文の情報もかみ砕きながら紹介していきます。

 

※参考論文

Freezing of gait in Parkinson’s disease: pathophysiology, risk factors and treatments(2020)
https://translationalneurodegeneration.biomedcentral.com/articles/10.1186/s40035-020-00191-5

 

 

まず紹介する対策が
服薬を調整することです。

 

お薬はいろいろな種類があり、
特に代表的なものがエルドパというものです。

 

エルドパは不足しやすいドーパミンを補充してくれる役割があります。

 

 

エルドパを服用することで、
すくみ足が軽減する効果が確認されています。

また、エルドパ以外の薬でいうと、
ドパミンアゴニストという薬もあります。

 

ドパミンアゴニストは
ドーパミンの受け皿を刺激してくれる働きがあります。

 

このドパミンアゴニストのなかでも、
ロチゴチンという薬が
すくみ足を軽減する効果があるとされています。

 

しかし、すくみ足に対して服薬が効きづらくなることもあります。

 

 

 

そういった場合には
リハビリ(運動療法)が大事になります!

 

 

すくみ足に限らずではありますが、

早期の段階で適切な運動療法を行うことは

症状の進行を遅らせる大切な方法となります。

 

 

適度な運動療法は、筋力を向上し、バランス感覚を改善するのに役立ちます。

 

 

すくみ足は色々な原因で生じてしまうことが明らかになっています。

 

その原因に合わせて、すくみ足にいい運動療法をしていくことが大事です!

 

 

 

次の記事では、運動療法の効果や具体的な方法、
日常生活で気をつけるべきポイントについて詳しくご紹介します。

 

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

また次の記事もぜひ読んでみてくださいね。
 

 

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本記事の執筆者

パーキンソン病専門の自費リハビリ施設

「PDitスタジオ 銀座本店」

 

山口祐弥(Yuya Yamaguchi)

 

 

【資格】

理学療法士、LSVT-BIG認定療法士、神経筋障害認定理学療法士、保健学修士

 

【経歴】

理学療法士免許取得後、総合病院に勤務。パーキンソン病をはじめとする神経難病の方や脳卒中の方とのリハビリを多く経験する。

理学療法士の臨床業務の傍ら、研究を行い、理学療法士学会で受賞を経験する。

臨床6年目の時に大学院入学、研究を重ねその後に修士号を取得。

その後、株式会社Smile Spaceに入社し、パーキンソン病の方と一緒に日々トレーニングにはげんでいる。

 

【一言コメント】

お一人お一人との丁寧な対話を大切にしています。

長年の経験に科学的視点も加味して、皆さんの生活がより良くなるようにサポートします!

 

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