歩きの良さは速さだけじゃない
2024.08.23 更新
パーキンソン病の方の歩行を改善するためのヒント
こんにちは。
パーキンソン病専門の自費リハビリ施設「PDitスタジオ銀座本店」の小川です。
「歩行が以前のようにスムーズにできない」
「転倒が怖い」
「外出するのが億劫になってしまった」
そんな悩みをお持ちではありませんか?
歩行速度は万能ではない!
本日はこちらの研究論文から皆さんにアドバイスをお伝えします。
SPEEDING UP GAIT IN PARKINSON’S DISEASE
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7304052/
パーキンソン病患者さんの歩行を評価する際に、歩行速度だけを見るだけでは不十分であることが明らかになりました。歩行速度が速くても、歩幅が狭かったり、方向転換がスムーズに行えなかったり、体幹が不安定だったりするなど、様々な問題点があることがわかったのです。
多面的評価で、あなたに合った改善策を見つけよう!
歩行速度だけでなく、歩幅、歩調、体幹の安定性、方向転換など、様々な要素を評価することで、より適切な改善策を見つけることができます。
例えば、
歩幅が狭い
場合は、歩幅を広げるための運動を取り入れる。
体幹が不安定
な場合は、バランス訓練や体幹強化運動を行う
方向転換が難しい
場合は、方向転換練習をしたり、安全な転倒防止対策を講じたりする
など、個々の状況に合わせて適切な方法を選択することが大切です。
どんなトレーニングがおすすめ?
パーキンソン病の方におすすめしたいのは、「多面的にアプローチするトレーニング」です。一つの動作だけでなく、全身をしっかりと動かすことが重要です。ここでいくつかの具体的な例をご紹介します。
歩行練習: 坂道や不整地を歩いてみる。
バランストレーニング: 両手を使ってバランスを取りながら立つ、片足立ち。四つん這いでて足を上げる運動など。
体幹強化: 体幹(お腹の奥の筋肉)をしっかりと使う運動を行う。バランスボールの上に足を乗せてボールを倒す運動など。
諦めずに、一歩ずつ前に進もう!
歩行の改善には、時間と根気が必要です。焦らず、無理せず、自分のペースでトレーニングを続けましょう。
パーキンソン病の歩行障害も個別性が重要であり、歩きにくさの原因は様々です。
自己流の運動ではなく、専門家と共にご自身に合った運動をしっかりと行うことが重要です♪
本記事の執筆者
パーキンソン病専門の自費リハビリ施設
「PDitスタジオ 銀座本店」
小川順也(Junya Ogawa)
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PDitプログラムは診断早期から適切な運動の習慣化と集中性により、パーキンソン病の進行抑制を目指したプログラムです。
対面でのトレーニングはPDitスタジオ銀座本店(自費リハビリ)にお越しください。
本日ご紹介した運動が収録されているのはPDitオンラインです。段階的な運動レベルの動画もあります。ご自身に合った運動を選ぶことが重要ですのでぜひ体験してください。
パーキンソン病専門の知識と経験を持った理学療法士のスタッフがパーキンソン病の方へお勧めの運動動画を作りました。さらに東京が遠方の方はオンラインでのリハビリも可能です。
PDitオンラインでトレーニングを気軽に開始しましょう♪
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