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リハビリって効果あるの?

パーキンソン病に対してリハビリって効果あるの?

― 最新情報をわかりやすく解説! ―

みなさんこんにちは。PDitスタジオの小川順也です。

今回は「パーキンソン病のリハビリ」について、ブログでわかりやすくご紹介します。

「リハビリ」といってもどうせ効果ないんでしょ?症状が進んだら始めたらいいでしょ!と思う方も多いと思います。今回は、最新の研究論文のもとリハビリの効果についてお話ししていきます。

 

“Exercise” is like “medicine”

この文章は2023年のスペインで行われた

world parkinson congress 2023(https://wpc2026.org/)でアメリカの理学療法士の先生が講演内容で使用していた言葉です。

運動は薬のようなものだ

さらには、副作用がない薬のようなものだ

という話をしていまし

た。そうなんです、運動すなわちリハビリを実施している人とそうじゃない人では進行スピードも、服薬量も変わっていくのです。

Ellis, Terry D et al. “Evidence for Early and Regular Physical Therapy and Exercise in Parkinson’s Disease.

” Seminars in neurology vol. 41,2 (2021): 189-205. doi:10.1055/s-0041-1725133

によると、現在のパーキンソン病の治療方針としては、診断されてもリハビリテーションは開始されず、明確な障害が発生した時に理学療法士へ紹介が来てリハビリテーションがスタートします。しかし、長期間のリハビリテーションの介入はなく問題が発生したらその都度介入するというモデルのようです。

これって、日本だけじゃなくてアメリカでもそうなんだ!と衝撃を受けました。

Ellisさんは、これでは対応が遅いので予防的なリハビリテーションの介入が必要だという話をしています。

2023年に発表されたこちらの論文では

Exercise as medicine in Parkinson’s disease(https://jnnp.bmj.com/content/95/11/1077.long#ref-9)

パーキンソン病の運動療法において、

一次予防:健康な人における運動習慣が PD 発症リスクを下げる可能性

二次予防:PD 発症後、運動が進行を遅らせたり神経保護効果を持つ可能性

三次予防:運動によって運動症状・非運動症状を軽減し、生活の質を保つ効果

3つの予防を提唱しています。

こちらの論文でもEllisさんも2次予防がとても重要だし、今後は2次予防を広めていくことが必要と述べています。

パーキンソン病と診断された直後から、理学療法士へ紹介して適切な介入をしていくことで明らかな障害の発生を遅らせる。

適切な介入とは、適切な身体機能評価を実施し、症状に合わせた運動を処方して、予防と改善にフォーカスしていく。

私も、多くのパーキンソン病の方をみていますが、明らかな障害(すくみ足、腰曲がり等)が出てから運動して、その症状が良くなる方ももちろん多いのですが、運動しても良くしきれない方も実際にいます。

あ〜なんでもっと早く来てくれなかったんだろうか?という悔しい気持ちによくなります。進行してから、今はいいや!じゃなくて今からしっかりと運動習慣を身につけることが非常に大事なのです。

 

早期からリハビリ始めると何がいいの?

実際に、早期の段階でリハビリを始めたからどうなるんだろう?と思いますよね。

 

Detraining Slows and Maintenance Training Over 6 Years Halts Parkinsonian Symptoms-Progression

【6年以上のデイトレーニングとメンテナンストレーニングはパーキンソン病症状の進行を停止させる】

https://www.frontiersin.org/journals/neurology/articles/10.3389/fneur.2021.737726/full

 

こちらの研究によると、集中的なトレーニング+運動継続は身体機能維持と服薬量を抑える可能性があるとされています。

3つの群に分かれて6年間経過を追った研究になります。

① 特に何もしなかった人たち

② 3週間ほどの集中的なトレーニングをしてそのあとは特に何もしなかった人たち

③ 3週間ほどの集中的なトレーニング終了後も週3日の運動継続をした人たち

で比べています。

まずは身体機能がどうだったかというと、MDS-UPDRS partⅡは日常生活で経験する運動症状の影響を自己評価したものになります。③の集中的なトレーニング+運動継続群は6年間で症状の進行が抑えられているのに対して、①は進行傾向で辿っていて、②は集中トレーニングを行った時は良かったのですが、運動継続していなかったので進行傾向でした。

今度は、お薬の量がどうなっていったかをみてみると

①、②の方々は6年間で600mg増えています。L-dopaのお薬にしたら6錠分増えていることになります。③の方は6年間で200mgなので服薬量も抑えられていることがわかります。

この二つの結果から、集中トレーニングを受けた後に、運動継続をした方は身体機能も維持できていたし、服薬量も抑えられていたという結果になっています。運動の効果が証明されています。

 

リハビリは出来る限り早スタート!長く続ける!

専門家がしっかりと介入することは非常に重要ですし、早い段階でリハビリをスタートすることは研究結果としても示されています。まだいいや!ではなく、今からやろう!やってみよう!と思ってもらえたら嬉しいです!

 

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