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薬は効いているのに動きにくい…「睡眠・疲労・ストレス」編

こんにちは。

PDitスタジオ銀座本店 作業療法士の属(サッカ) です。

今回は多くの方が経験する

「睡眠不足」「疲労」「ストレス」

が、なぜ身体を動きにくく感じさせるのかについてご紹介します。


この記事でわかること

✅ 睡眠不足で身体が動きにくく感じる理由

✅ 疲労やストレスが症状を悪化させる仕組み

✅ 「薬が効いていない」と決めつけないための考え方


「薬は効いているはずなのに…」

こんな経験はありませんか?

  • 昨日はよく眠れなかった
  • 仕事が忙しく疲れが溜まっている
  • 大事な予定があって緊張している

そんな日は、

「今日は薬が効いていない。」

と感じることがあります。

しかし実際には、

薬の効果が弱くなったのではなく、身体全体のコンディションが下がっている

ことも少なくありません。


睡眠は「脳のメンテナンス時間」

睡眠中、脳では日中に使われた神経回路の整理や修復が行われています。

睡眠不足になると、

  • 注意力が低下する
  • 判断が遅くなる
  • 身体を思ったようにコントロールしにくくなる

ことが知られています。

これは健康な人でも起こる変化です。

パーキンソン病ではもともと運動を調整する神経回路に負担がかかっているため、睡眠不足の影響をさらに受けやすくなることがあります。


疲労は身体だけではありません

疲労というと筋肉の疲れを思い浮かべる方が多いですが、

パーキンソン病では

「脳の疲労」

も大きく関係しています。

例えば、

仕事で会議が続いた日。

人混みに長時間いた日。

外出が続いた日。

これらは身体以上に脳を疲れさせます。

脳が疲れると、

身体をスムーズに動かすための指令も出しにくくなり、

「今日は身体が重い」

と感じることがあります。


ストレスや不安も身体の動きを変えます

緊張すると肩に力が入った経験は誰にでもあると思います。

パーキンソン病では、

ストレスや予期不安によって

  • 身体に余計な力が入る
  • 呼吸が浅くなる
  • 動き始めに時間がかかる

ことがあります。

例えば、

  • 人前で歩く
  • 外食をする
  • 電車に乗る
  • 人前で字を書く

など、

「失敗したくない」

という気持ちが強い場面ほど症状が目立つことがあります。

これは決して「気のせい」ではなく、脳と身体の反応による自然な現象です。



だから「薬が効いていない」と決めつけない

調子が悪い日に、

「薬が合わなくなった。」

と思ってしまうこともあります。

もちろん薬の調整が必要な場合もありますが、

まずは、

  • 最近よく眠れているか
  • 疲れが溜まっていないか
  • ストレスが増えていないか

も振り返ってみてください。

意外とそこに原因が隠れていることがあります。


今日からできること

調子が悪い日は、

まず「薬が効いていない」と考える前に、

✔ 昨日は何時間眠れたか

✔ 最近疲れが溜まっていないか

✔ 深呼吸できているか

✔ 少し休憩を取れているか

を確認してみましょう。

体調を整えることも、薬の効果を発揮しやすくする大切な土台になります。


まとめ

レボドパはパーキンソン病治療に欠かせない薬です。

しかし、

身体の動きは薬だけで決まるわけではありません。

睡眠不足、疲労、ストレスなどによって身体全体のコンディションが下がると、

薬が効いていても「今日は動きにくい」と感じることがあります。

「今日は薬が効いていない。」

そう思った日ほど、

身体全体のコンディションにも目を向けてみてください。

私たちPDitでは、薬だけを見るのではなく、

睡眠や疲労、ストレス、生活環境なども含めて、

「なぜ今日は動きにくいのか」

を一緒に整理し、その方に合った方法を考えることを大切にしています。


PDit スタジオ銀座本店

認定作業療法士 属 崇維(サッカ タカヨシ)


参考文献

  1. Bloem BR, Okun MS, Klein C. Parkinson’s disease. Lancet. 2021;397:2284–2303.
  2. Armstrong MJ, Okun MS. Diagnosis and Treatment of Parkinson Disease. JAMA. 2020;323(6):548–560.
  3. Schapira AHV, Chaudhuri KR, Jenner P. Non-motor features of Parkinson disease. Nat Rev Neurosci. 2017.
  4. Amara AW, Chahine LM, Videnovic A. Treatment of Sleep Dysfunction in Parkinson’s Disease. Curr Treat Options Neurol. 2017.
  5. Friedman JH, et al. Fatigue in Parkinson’s disease: a review. Mov Disord. 2007.
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