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パーキンソン病のリハビリテーションの開始時期は?

パーキンソン病の症状について

パーキンソン病の症状は多種多様になります。

明らかな運動障害をご紹介します。

・姿勢異常(腰曲がり、首下がり、横の傾き)

・歩行障害(すくみ足、突進歩行)

です。

パーキンソン病の重症度分類があり、stage1~5の5段階で分かれています。

stage1 片側のみの症状(振戦、固縮等)がある。

stage2 両側に症状がある。

stage3 姿勢保持障害(姿勢の崩れや転倒)

stage4 日常生活に部分的な介助が必要

stage5 車椅子生活/寝たきり生活

と分かれています。

stage1~2は比較的長い経過をとる印象がありますが、stage3以降の進行は早い印象です。

stage3では、転倒を繰り返してしまったり、活動範囲が狭まってしまうことで

筋力や体の硬さがとても悪くなってしまうからです。

なので、出来ればstage1~2の状態を維持していくことがとても重要です。

 

stage1の状態は、日常生活は問題なく過ごせているので大丈夫と思っている方も多くいます。

しかし、身体機能をしっかりとチェックしてみると

・歩きが小さく、ゆっくりになっていたり

・姿勢が少し傾いていたり

・歩いている時に腕の振りに左右差が生じていたり

と細かく見てみると、症状があります。

これをそのままにしていくと、ゆくゆくは明らかな運動障害へとつながるんだと、最近はさらに感じています。

 

stage2の状態から、軽度な姿勢異常や歩行障害が出ている場合が多く、出始めにしっかりとケアして良くしておくことがとても重要です。

例えば、姿勢以上の腰曲がり症状が進んでしまうと、骨の変形や筋肉の繊維化が進み、運動療法や薬物療法では直すことが難しくなってしまいます。

そうなる前に、症状が出た時点でしっかりとケアすることが重要になります。

パーキンソン病のリハビリテーションの開始時期は?

従来のリハビリテーションモデルは診断初期にはリハビリテーションの介入はなく、明らかな障害が発生した時点で理学療法士が介入するというのが現状のモデルになっています。

日本でも、まさにそうで

日本でのパーキンソン病のリハビリテーションの開始時期はstage3以降が最も多いと言われています。

医療保険や介護保険の問題もありますが、パーキンソン病を専門でリハビリ出来る施設が限られてしまっていることも問題です。

従来のリハビリテーションモデルではなくどうしたらいいのかもこちらの論文では述べられています。

診断初期にしっかりと理学療法士が紹介されること。そして、定期的にしっかりと介入して、明らかな障害の発生を遅らせる。

このモデルが推奨されていました。

私たちPDitスタジオでは、診断初期から関われることも多く、そう言った方はやはり障害の発生を遅らせることが出来るなと感じています。

逆に、もっと早くに来てくれれば。。。という方もとても多いのが現状です。

いかに早く、適切な運動を実施して、それを継続するか。

これが、パーキンソン病の進行抑制、そして明らかな運動障害(姿勢異常/歩行障害)を遅らせるポイントだと考えています。

自己流の運動ではなく、専門家がしっかりと体の状態を見て適切な運動を教えてもらって、その運動を継続することをお勧めします。

どんな運動が自分自身に合っているか知りたい方はぜひ一度PDitスタジオ銀座にお越しください。

執筆者

PDit 小川順也(資格:理学療法士、LSVT BIG認定療法士、PD療養指導士)

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PDitプログラムは診断早期から適切な運動の習慣化と集中性により、パーキンソン病の進行予防を目指したプログラムです。

対面でのトレーニングはPDitスタジオ銀座本店(自費リハビリ)にお越しください。

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パーキンソン病専門の知識と経験を持った理学療法士のスタッフがパーキンソン病の方へお勧めの運動動画を作りました。さらに東京が遠方の方はオンラインでのリハビリも可能です。

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