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パーキンソン病のサブタイプ分類とは?

パーキンソン病の症状について

パーキンソン病の4大兆候があります。

・固縮

・無動

・安静時振戦

・姿勢反射障害

です。全てのパーキンソン病の方がこれらの症状が全て出てくるわけではありません。さまざまな症状の組み合わせになってきます。

なので、パーキンソン病は十人十色だと言われています。

また、運動症状以外にも非運動症状というのがあります。

運動症状に隠れて、非運動症状がたくさんある。まさに運動症状はパーキンソン病症状の氷山の一角と言われています。

神経内科の先生とお話しするときは、運動症状のみならず、非運動症状に関してもぜひ相談してくださいね。

というように、パーキンソン病の症状は多岐に渡り、十人十色と言われています。10人いたら10人とも症状の組み合わせが違う。

そんな中、パーキンソン病の症状からサブタイプ(分類分け)を試みる取り組みもなされています。

 

パーキンソン病のサブタイプ分類とは?

2019年に出された論文では、パーキンソン病サブタイプ分類として

・固縮・無動タイプ

・振戦優位型

・姿勢不安定型

・混合型

と言われています。

神経内科の先生の臨床上でこのようなサブタイプに分類されていきます。私たちも、日々現場でパーキンソン病の方々をみさせていただき、振戦が強い方もいれば全くない方がいたり、様々な経験をします。

 

PDitスタジオが考えるタイプ別分類

私たちは理学療法士や作業療法士の資格を持ちながら現場で皆さんに運動をお伝えしています。

では、理学療法士や作業療法士は何が得意なのか?

それは、「体の動きを分析」することです。

簡単にいうと

・どこがどう動いているのか

・どの関節が動きにくいのか

・どこの筋肉が弱いのか

そういった分析が得意です。

そんな私たちは、パーキンソン病の診断早期の方を多く見させてもらっています。

その中で、私たちはみなさんの動作からタイプ別分類に分けることができるのではないか?という仮設に辿り着きました。

現在のパーキンソン病のリハビリテーションは、パーキンソン病という病気を一括りに考えられている印象です。

しかし、ある程度分類に分けることで、その分類ごとの特徴を捉えた運動療法が開発できます。その運動療法が開発できれば、パーキンソン病の方々の進行をより遅らせることが可能と考えています。

 

私たちが考えているタイプ別分類は下記になります。

 

・カタカタタイプの方は、動きが小さくゆっくりになりがちで大きく動こうとしてもなかなか難しさがあります。

・ゆるゆるタイプの方も動きが小さくゆっくりになることもありますが、大きく動こうとすればかなり動けます。ふらつきを訴えている方が多い印象です。

・片側タイプの方は、片側に特に強い症状が出ています。例えば歩いている時に手が極端に振れないということです。片側タイプの方は片側に特化した運動をすることが大事です。

・混合タイプはまだわかっていないタイプです。

それぞれのタイプ毎にやって欲しい運動は少しずつ変わってきます。

特に、片側に症状が強い方が左右同じような運動をやっていても左右の筋力や柔軟性の差がどんどん開いていってしまいます。

パーキンソン病は個別性がとても大事ですが、このようにタイプ毎に分けて考えていくと動きが良くなっていく方がとても多い印象があります。

大学との共同研究を実施

これらの仮説を証明して、運動療法の確立を目指すべく

PDitスタジオ(株式会社Smile Space)では、2023年度より順天堂大学保健医療学部松田雅弘准教授と共に、軽度パーキンソン病患者さまを対象とした、新たな運動療法開発を目的とした共同研究を開始致しました。

※写真は2023年世界パーキンソン病学会inスペインにて。

診断早期のパーキンソン病の方に多く関われている私たちだから気がつけることがある。私たちだからやれることがある。

現在のタイプ別分類がしっかりと証明することが出来るとパーキンソン病のリハビリテーションを1歩も2歩も進めることができます。

PDitスタジオでは、タイプ別分類毎の運動介入や、集中的なプログラムも実施中です。

 

自分自身がどのタイプなのか?どんな運動が合うのか分からない!知りたい!という方はぜひPDitスタジオにお越しください。

お申し込みはこちらから♪

https://forms.gle/Q9D7ufrd8i4kUfww5

執筆者

PDit 小川順也

(資格:理学療法士、LSVT BIG認定療法士、PD療養指導士)

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PDitプログラムは診断早期から適切な運動の習慣化と集中性により、パーキンソン病の進行予防を目指したプログラムです。

対面でのトレーニングはPDitスタジオ銀座本店(自費リハビリ)にお越しください。

PDit スタジオ

オンラインでまずはご自身でトレーニングの場合は

パーキンソン病専門の知識と経験を持った理学療法士のスタッフがパーキンソン病の方へお勧めの運動動画を作りました。さらに東京が遠方の方はオンラインでのリハビリも可能です。

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